おいちい Oichii

西川チェーン

静岡県/富士宮市

浅間大社への参拝するなら元祖!
鍋焼きうどんの『村田屋』へ。
季節にとらわれない「鍋焼きうどん」で心がホクホク!

浅間大社への参拝するなら元祖!鍋焼きうどんの『村田屋』へ。季節にとらわれない「鍋焼きうどん」で心がホクホク!

街のふとん屋さんが近所の美味しいグルメ店を紹介する『おいちい』。
今回は静岡県富士宮市のおすすめグルメを紹介してもらいました。

今回のナビゲーター

「宮崎ふとん店」/宮崎哲也さん

「宮崎ふとん店」 宮崎哲也

創業144年の歴史をもつ老舗ふとん店「宮崎ふとん店」の5代目。
マットレスやオーダーメイド枕等の寝具を通じてお客様の健康的な生活をサポート。
その一方で、富士山の開山期※には、富士宮口側の富士山山頂で「頂上富士館」の店長として登山者の睡眠&登山もサポート。
※詳細な営業日程は頂上富士館のホームページをご覧ください。

歴史と格式を持ちながらも、
温かみのある雰囲気が魅力的

村田屋 image
村田屋 image

宮崎さんが紹介してくれたのは、静岡県 富士宮市の「村田屋」。富士山本宮浅間大社のお膝元にお店を構えていらっしゃいます。
徒歩でお越しの方は、西富士宮駅からは4分・富士宮駅からは15分ほどの距離となり、いずれも浅間大社を目指して進んで頂くことになります。
車でお越しの方は、西富士宮駅の北側踏切を横断する三沢富士宮線(県道182号)を浅間大社の西鳥居方面へ進むとすぐに写真の角度でお店を見つけることができます。

村田屋 image
村田屋 image

「村田屋」は、席数は19席(5人掛け座敷×1、4人掛けテーブル×1、2人掛けテーブル×5)と少し小さめの規模で、ランチ・ディナー共に曜日問わず満席になることも多いそうです。店内の雰囲気は、地元の方から愛されているのはもちろんのこと、一見さんの観光客の方も気軽に入ることのできる店です。
「村田屋」は創業明治29年という非常に長い歴史を実はお持ちで、この街の変遷を永らく見守ってきました。そして、浅間大社のお膝元にあるだけでなく、その立地と歴史から浅間大社でお勤めする神職の方々へ仕出しを現在も行っているというお話を伺い驚きました。
宮崎ふとん店とも50年来のお付き合いがあるとのことで、お店に食べに行くだけでなく土日などは出前で頼むことも多いとのことです。
宮崎ふとん店と村田屋は徒歩3分程度の非常に近距離にあり、昔はその近さを活かして夏になると「かき氷」を頼んでいたこともあったとか。
(注:現在はかき氷の販売はございません)

「村田屋」の人気を支える
定番3品がこちら

村田屋 image

「村田屋」定番メニューがこちらの3品です。
左奥「区内町御用達めにゅう 高砂(たかさご)」
右奥が、今回のメインとなる「元祖 鍋焼きうどん 上」
そして手前、「名物カツ丼」です。
ここでは、「区内町御用達めにゅう 高砂(たかさご)」・「名物カツ丼」を簡単にご紹介します。

村田屋 image
区内町御用達めにゅう
高砂(たかさご):950円(税込)
<冷やしうどん+親子丼>

冷やしうどん+丼のセットメニューが「区内町御用達めにゅう」です。お値段もこれだけのボリュームで、900円~1,000円と非常にコストパフォーマンスが高いセットメニューです!
“区内町”という名称が気になる方も多いかと思います。これは、「村田屋」のある富士宮市西町近隣の過去に使われていた実際の“町名”で、それを冠したメニューという意味になります。ちなみに、高砂以外には、寿(ことぶき)・福住(ふくずみ)・富士見(ふじみ)・相生(あいおい)・宝来(ほうらい)という種類が用意され、一部には昔存在した地名が使われています。尚、これらの地名には現在は使用されていないものも存在しております。

村田屋 image
名物カツ丼:900円(税込)

区内町御用達めにゅうと並んで「村田屋」を支えているのが、こちらの名物カツ丼です。なんといっても、とんかつが驚きの大きさ!手元へ運ばれてきた状態は蓋がされている状態なのですが、その蓋から少しはみ出るほどの大きさでした。
この大きさのため"女性が食べきるには少々厳しいものがある"という声に応えてミニ丼メニューも用意されています。
女性や高齢の方は、うどんメニューや鍋焼きうどんとミニ丼を一緒に注文したり、ミニ丼を二人ぐらいでシェアしながら食べる等フレキシブルなチョイスも可能です。
お客様のご要望に応えるための気配りもされており、「村田屋」が長く愛されている理由を垣間見た気がしました。

冬以外に食べる「鍋焼きうどん」は
こんなにも魅力的

村田屋 image
元祖 鍋焼きうどん 上:900円(税込)
<イカ天+玉子>

お待たせしました!本日のメインの鍋焼きうどんです。
ご飯類は別で注文が必要なのですが、この鍋焼きうどんだけのボリュームでも十分な量があるのがとても魅力的です。そして、「村田屋」ではこの鍋焼きうどんを通年で提供されています。初めてお店を訪れたお客さまで驚かれる方も多いとのことですが、常連の方からは夏でも注文されるほどの「村田屋」の人気No.1メニューです。
味付けはしょうゆ味となっており、甘さと辛さの調和が非常に心地よく、同時に出汁の深みがその甘辛さが引き立てています。さらに、玉子をかき混ぜると、この深い甘辛さがよりマイルドなものへと変化します。
イカ天にも実は優しさに満ちたこだわりがあります。一般的に、イカ天というと棒状の太い&長い切り身に衣をつけて揚げたものを思い浮かべるかもしれません。ですが、「村田屋」のイカ天は、イカの切り身がサイコロのような立方体にカットされたうえで、衣をつけて揚げているのです。そのため、ご年配の方やお子さんでも食べやすいように工夫されています。

村田屋 image

注目をしてほしいのが、うどんの形状です。写真ではなかなか伝わりづらいのですが、実は平打ち麺になっています。うどんの厚みとしては、うどんときしめんの間くらいの厚さです。食触としては、ほうとう(山梨県の郷土料理で使われる麺)に近い印象です。具体的には、一般的なうどんと比較すると確かに厚みがないのですが、それであってもしっかりと感触を感じる厚みになっています。その厚みがあるからこそ、麺に味が染みているのに、とろけないという絶妙な煮込み加減が実現しています。
うどんについて村松店長にお話を伺ったところ、煮込むことを前提とした鍋焼きうどんでもしっかりとした触感を残す麺を追求したところ、現在の形状にたどり着いたということでした。

村田屋 image
2019年6月段階の画像

ちなみに、鍋焼きうどんには「村田屋」おすすめの食べ方というものが存在しています。これに則らずに頂いても当然美味しく完食できてしまうのですが、美味しいものをさらに美味しく食べる方法としてこちらをお楽しみください。
実は今回こちらに挑戦することができなかったのですが、この食べ方に挑戦するために近々今度は家族旅行で訪れたいと思っております!

これからも地域と歩み続ける村田屋

村田屋 image

「村田屋」はメニューに地名を採用したり、近隣・出前浅間大社への仕出しなど地域と密接な関係を丁寧に積み重ねてきているという印象を受けました。そして、そんな「村田屋」の想いがあるからこそそれが伝わり、近隣の方や観光客の方に長年にわたって愛され続けているんだな、と強く感じました。

みなさんも富士宮市を訪れた際には、是非「村田屋」でお食事してみませんか?

ご紹介したお店

村田屋

「村田屋」

〒418-0056 静岡県富士宮市西町10−13

0544-26-4028

昼 11:00~14:00、夜 16:30~20:00/定休日:毎週木曜日、毎月第2水曜日

12台有り

http://muratayaudon.web.fc2.com/