西川チェーンって
どんな店?

西川×羽毛工房 白州SPECIAL対談
羽毛ふとんのリフォームへ注ぐ熱い思い

後編では羽毛布団リフォームのプロフェッショナル3人によるスペシャル対談をご紹介します。登場いただくのは『羽毛工房 白州』の代表中込社長、中込社長と二人三脚で羽毛布団リフォーム事業を育て上げた『ソアーベ株式会社』の川口社長、そして羽毛ふとん商品担当の杉浦という西川チェーンの羽毛布団リフォーム事業に深く携わる3人です。
業務提携の経緯から羽毛布団リフォーム事業がもたらす喜びなどについて、企業側と工場側双方の視点で語っていただきました。また、西川チェーンの羽毛布団リフォームの様々な観点でのこだわりや、羽毛布団の寿命の見極め方など、ここでしか聞けない裏話が満載です。
前編の工場紹介編はこちらから。

西川チェーンと『羽毛工房 白州』の歩み

白州工場が羽毛の個別洗浄を始めたきっかけは?

川口社長まず、国内で羽毛布団のリフォームが始まったのは昭和50年頃です。当時は、中の羽毛は洗わず外側の側地だけ取り換える方法が主流でした。ある時、工場の創業者の元に「古くなった羽毛布団を新品状態に蘇らせてほしい」というお客様がやって来て、手立てを考える中でドイツのLorch社が開発した羽毛洗浄マシンに行き着いたんです。この機械のすごいところは、1枚ずつ羽毛を洗浄して高温乾燥できるところ。世界中を探してもこれしかありません。早速、輸入して個別洗浄を始めたんです。

中込社長そのような歴史を歩みながら、西川さんと提携したのは2003年からですね。

川口社長提携したばかりの頃は、年に50枚から100枚程度のリフォーム枚数だったのですが、お客様に羽毛布団リフォームの効果が徐々に理解して頂けるようになり、同時に、西川さんとしても自信をもってお客様にお勧めできるということで、年に数千枚を超える現在のご依頼数になっていったんですよね。

杉浦そのようなリフォームご依頼数の増加に伴って、工場のIT化を積極的に行っていますよね。

写真は電力デマンド計(POSではありません)

中込社長はい。羽毛布団の数が多くなってくると管理が大変なので、管理システムの開発に注力しています。納期の短縮はもちろん、お預かりから出荷まで製品の状態を管理するためです。商品の製造工場なら、同じ規格のものを間違いなく作ればいいということになりますが、羽毛布団リフォームは製造業ではなく修理業と言えるので、1枚1枚の状態が異なります。また、商品情報やお客様からの要望を、社員全員が共通で理解する必要があるため、瞬時に分かるようにPOSを導入しました。
今後はそのPOSシステムと連動して、側地の在庫なども把握できるようにしたいなといった展望もあります。そうなると、それ以外の部分も連動してIT化していかないと対応できないですよね。効率的でスムーズな進行とクオリティを追究しているのですが、前例がないので、システムを一から構築する必要があり、年単位の時間がかかっています。かなり充実してきましたが、まだ完成ではありません。あと2年ほどかかるんじゃないかな。

西川チェーンならではの目利き力

杉浦お客様は自分の使っている羽毛布団の素材を知らない方も結構多いんですよね。そのため、お店で一旦中身の状態をチェックしてからこちらの工場に依頼するようにしています。店舗にいる羽毛ふとん診断士から羽毛の充填量を指定するのですが、その精度はいかがですか?

中込社長かなり的確でありがたいですよ。たまに、「もう少し多くした方が良いな」と思ったときには、こちらから西川さんと電話でやり取りするので、双方が理解した上で進められていますね。

杉浦店舗では、お客様から家庭での取り扱い方法について尋ねられることが多いそうなのですが、リフォーム工場としての見解はいかがですか?

中込社長近所でも夕方になると、天日干しした布団を大きな音を立てて叩いている方がいらっしゃいますね。気持ちよさそうに叩いてらっしゃいますが、あれでは生地も羽毛も傷みますよね。そもそも埃が出にくい生地になっているので、表面の埃をとるためにそんなに強く叩かなくても大丈夫。羽毛布団の側地は、繊細な糸ですごく高密度に織られているんです。なので、紫外線で劣化して羽毛が出やすくなってしまうので、日陰干しを推奨しています。天日干しするならカバーをつけるといいですよ。

川口社長西川さんの店舗では、羽毛布団の寿命をどう見極めているんですか?

杉浦持ち込まれたふとんの状態によって提案の内容は異なりますが、基本的には購入から10年前後を目安に羽毛布団リフォームをご案内しています。羽毛ふとんは温かさが重要ですから、羽毛がへたってきていると何らかの処置をしないといけないサインだと考えています。リフォームに関しては購入から5年以降で1度、生地の状態などを見て判断しますが、基本的に2回目以降のリフォーム依頼には新品のご購入をおすすめしています。

川口社長使用状況によって変わりますが、これまで見てきた実績的にも、確かに10年使い続けた羽毛は崩れてきますね。新品の羽毛布団でも生地や縫製によっては途中で羽毛が飛び出てくることもあります。こういう状態の羽毛布団は徐々に嵩(かさ)が減ってくるんですよね。

杉浦そうなんですよね。当社としても、お預かりした羽毛布団は最良の状態でお返ししたいので、店頭で状態をきっちり見極めたいと、西川チェーン各店舗と共に頑張って頂いています。

羽毛布団リフォームの奥深さとは

リフォームの魅力をどのように感じていますか?

中込社長大量生産・大量消費・大量廃棄の時代を経て、今は再利用の観点から羽毛布団リフォームが見直されてきている時代に差し掛かっています。その背景を考えると、「ものを大事にしたい」・「自分が大切にしてきたものを子供や孫に継承したい」というお客様の気持ちは、とても尊いと思いますし、それを形できるのが羽毛布団リフォームだと思っています。「結婚祝いにもらったので大切にしたい」・「亡くなったおばあさんのものなので捨てたくない」といった理由で持ち込まれたものが蘇って、喜んで使っていただけることが私たちのやりがいであり、そういう思いを乗せて日々リフォームに取り組んでいます。

杉浦西川チェーンの店頭では常時アンケートを実施しているのですが、他の商品やサービスよりも絶対的に羽毛布団リフォームのアンケート回収率が高いんです。書かれている内容も「自分の布団がどうなるか分からなかったけれど、戻ってきてふっくらと新品のようになった!」と、喜びの声が多いですね。アンケート回答頂いた方に謝礼をお渡ししている訳でもないので、本当にお気持ち一つで回答頂けています。感動するとアンケートを自然と書きたくなるのでしょうか、幅広い年齢層の方が感想を書いて頂けているのもありがたいです。

川口社長毎日使っているふとんだからこそ、思いがこもっているんでしょうね。お客様は工場でのリフォーム工程を実際に見ている訳じゃないですが、やはり返ってきたときの状態を見れば「良いリフォームだったんだな」と感じて頂けるんでしょうね。

杉浦当社の羽毛布団リフォームはこだわりのある工場でやっているという前提がありますし、あとは店舗に羽毛ふとん診断士という羽毛布団に関する確かな知識を持つスタッフがいて、お客様にとって最適な提案ができるシステムなので、精度・質も高い自負がございます。

中込社長一般の羽毛布団リフォームサービスはどんな方法なんですか?

杉浦よくある事例としては、ふとんの中を開けずにそのまま丸洗いして、側地だけ交換する方法が多いですね。当然生地の上から羽毛が洗浄されているので、当社サービスとの出来上がりの差を見たら、その違いをすぐに実感できるかと思います。

川口社長羽毛布団を個別洗浄できる機械をなぜ導入したのかという話にもつながりますが、昔からお客様からの要望で多いのは「大事な布団だから、洗う時に他人の羽毛が混ざると困る」という声なんです。徹底的に管理しないと難しいですが、こちらの工場に関しては確実に実現できます。その安心感もお値段に含まれています。その上、側地も素材からこだわってるし、側地のデザインもいいでしょ(笑)。

中込社長西川さんの側地は本当にもう、ダントツですよ!仕上がった羽毛布団を見ると、もう全然違う。私が1枚1枚触って検品して、畳んでいると、とても良く実感できます。なめらかで、使い勝手もよく考えられているので素晴らしいです。本当にお世辞じゃなくて、そのような熱意を持った西川さんと共に羽毛布団リフォームに携わっているのは当社にとっての誇りです。

川口社長まるで着物みたいと言っても過言ではないくらい、それぐらいの高級感がある!

中込社長それ以外にも、縫製の方法もよく研究されていますもんね。ソリッドステーク®キルト等の西川さん独自のキルティング加工は高機能・高品質です。ただ作業工程での要求レベルが高くて大変なんですが(笑)。

杉浦すみません(笑)。羽毛布団って、数年使用していくと襟元やお腹のところから羽毛が移動しやすくなってしまうんですよね。それを防ぐために1マス1マス独立して、羽毛が逃げないように加工しています。先ほど名前を挙げて頂いた「ソリッドステーク®キルト」は、リフォーム時に偏った羽毛ふとんをお持ちになるお客様が多いのを見て、開発されたものです。
それ以外にも、日々掛け心地の研究をしています。最近のトレンドだと、偏らずに体にフィットするキルティングが流行っていて、合計30マスあるんですが羽毛の重量がそれぞれ違うんです。ふとんを掛けたときにお腹の部分に一番ボリュームができるようになります。その手間暇ゆえに、工場泣かせとよく言われたりもします(笑)。

中込社長本当に工場泣かせのこだわりです(笑)。ただ、そういうことにまでしっかりとこだわって物づくりができるのは、ふとん専門メーカーの西川さんだからこそだと感じています。

杉浦「お客様に喜んでいただけるなら!」ということで、工場の皆様にもご協力頂けるように尽力しています(笑)。

羽毛布団リフォームと『羽毛工房 白州』の将来

中込社長まず、羽毛自体も魅力的ですよね。やはり人間にはつくれないものですから。ジュラ紀あたりから恐竜が鳥類に進化する過程で生まれたものなので、何億年とかけてつくられた背景からも、羽毛って偉大だなって思います。

川口社長羽毛はケラチンタンパク質なので、人間の髪の毛と同じなんだよね。

中込社長寒さに耐えるために羽毛で温かさを保ちながら、外側はフェザーで固くして体を守る。なのに軽い。その仕組みがすごい。

杉浦人間が人工では作ることができなくて、疑似羽毛のような素材は、いろんなところから出ていますが、羽毛に勝る素材っていうのは今のところないですね。

中込社長人間がつくったものっていうのは、自然が作り上げたものと比べて全く及ばない。よく羽毛製品とデータ上で比較して、「羽毛の暖かさに近い」っていう謳い文句で広告打っていたりするけど、それはたぶん上質な羽毛と比べてないんですよね。一級の羽毛と比べれば一目瞭然だと思いますよ。冬の寒い夜でも羽毛布団さえあれば眠れる。そういうものですから。

杉浦肌触りも違いますね。軽くて暖かいっていうのが布団に求められる基本なんですが、それを兼ね備えているのが羽毛布団なので。体にフィットするにはドレープ性も大事になってくるので、羽毛自体のやわらかさも重要です。

今後のリフォーム事業はどうなると考えていますか?

杉浦羽毛布団リフォームのご依頼数に関しては確実に増えていくと思います。なぜなら、まだ羽毛布団をリフォームできるということが一般の方には浸透していません。まだ丸洗いできると思っていない方も多いぐらいです。羽毛布団は日本の人口以上の販売数になっているので、今後は羽毛布団リフォームの認知向上とともにそのご依頼数も増えていくだろうと考えています。羽毛布団のリフォームを一般の方に認知していただきたいですね。循環型社会というのが昨今のトレンドでもあるので、確実に時代に合ったサービスだと思います。中込社長はどのようにお考えですか?

中込社長そうですね、安定したご依頼数はあり続けると思います。急激な増減もしないかもしれないけど。誠実に羽毛布団リフォームに取り組むことで、羽毛布団リフォームの重要性を徐々にでもお客様にご理解頂けるようになるとうれしいですね。そして最終的には、当社の工場と西川さんの管理システムが連携できると良いなと思います。西川チェーンの各店舗とオンライン上でつながってデータのやり取りができれば、互いの共通理解が素早くできるんじゃないかな。

杉浦そうですね。羽毛布団リフォームって、布団それぞれの状態が違うので、データ化して統計をとっていけば、ゆくゆくは「このお客様にどういう提案すればいいのか」っていうところまで突き詰めることもできると思います。リフォームは今後、ビジネスとしても広がっていく分野なので着手していきたいと思っています。羽毛布団って中が見えないだけに、粗悪品が出回っていることもありますが、当社では何十年前から高品質の羽毛布団を販売してきていますので、こういったリフォームっていうのは西川チェーンの各店舗からしても自信をもってお客様にお勧めできるものになっています。その上で、多様化する時代に取り残されず、常にお客様に喜んでいただけるサービスを追い求めて、変化していきたいなと思っています。

羽毛布団リフォームのプロフェッショナル3人による対談はいかがでしたか?
前編の工場紹介編だけでは伝えきれなかった羽毛布団リフォームにかける熱意を感じて頂けたのではないでしょうか。

西川チェーンでは、そのような熱意をもって羽毛布団リフォームを受け付けております。少しでもご興味をもって頂けましたら、お気軽にお近くの西川チェーンへご相談ください。

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