睡眠TOPICS

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現代人と睡眠
現代人の睡眠状況

  • 日本国内の睡眠事情

    日本人のほとんどは睡眠不足である。日本人の睡眠時間は、この半世紀で緩やかに減っている。NHKの国民生活時間調査(2015年)では、調査方法が違うため単純には比較できないものの、調査を始めた1960年より1時間ほど減っている。

    総務省統計局の調査(平成28年)から、全国の平均睡眠時間(10歳以上,土日を含む週全体の平均)は7時間42分であった。都道府県別で睡眠状況を見てみると、平均睡眠時間1日当たりの睡眠時間が最も長いのが秋田県で8時間2分、最も短いのが神奈川県で7時間31分。地方によって1日平均31分という大きな差がある。

    また同時に都道府県別の平均通勤時間を見てみると,神奈川県が最長で1時間40分、宮崎県が最短で50分と最大で50分もの差があった。平均睡眠時間が長い青森県も57分と平均通学時間が短いことから、平均通勤時間が長いほど平均睡眠時間が短くなる傾向にある。

  • 日本国内の睡眠事情

世界の睡眠事情の比較

ここまでで、日本人は睡眠を十分に取れていない人が多いことが分かったが、世界の睡眠事情とも比較してみた。

OECD(経済協力開発機構)が2014年に行った国際比較調査のうち、各国の15歳~64歳までの男女の睡眠時間を比較すると、最も長い南アフリカの9時間22分と比べ、日本人は男性・女性ともに睡眠時間が8時間未満と、1時間30分以上も短いことが分かる。

また世界主要国29カ国の中で韓国に次いで2番目に短いということも分かっており、日本は世界的に見て“睡眠不足の国”と言うことが出来る。

日本の平均睡眠時間がここまで短くなってしまっている一因として、24時間営業の店舗や、パソコン・スマートフォンの普及によって生活の夜型化が進み、就寝時間が次第に遅くなっていることが挙げられる。

そしてもう一つの原因は、日本人の睡眠に対する意識の低さだ。海外では子供から高齢者まで対象別に睡眠教育が行われていることも珍しくないが、日本では幼稚園から大学までどの段階を見ても、専門学部を除くと系統的な睡眠教育が行われていない。このように日本は睡眠という分野において海外から大きく遅れをとっている。

国内の睡眠教育の例としては、堺市立三原台中学校が取り組みを始めた、生徒に早寝を促し、生徒の欠席日数を減らす効果を上げた例がある。

出典:(毎日新聞)

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