2023年07月11日 カテゴリ:眠り

世界一睡眠時間が長い国はどこ?平均睡眠時間もチェック!

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世界一睡眠時間が長い国はどこ?平均睡眠時間もチェック!

日本人は睡眠時間が短い——。よく聞くフレーズですが、実際のところ、どうなのでしょう?

そこで今回は、世界の睡眠時間ランキングから日本の現状、さらには睡眠時間と健康の関係まで、睡眠時間にまつわるさまざまなデータを基に、睡眠コンサルタントの友野なお先生に解説していただきました。

世界の国別睡眠時間ランキング

私たちにとって、睡眠はとても重要です。OECD(経済協力開発機構)がまとめた「世界における時間の使い方(Time use across the world)」に関する調査報告にも「睡眠」の項目があり、日本を含む世界33カ国それぞれの平均睡眠時間が示されています。

2021年版のデータによれば、1日当たりの平均睡眠時間が最も長い国は南アフリカの553分(9.21時間)、2位は中国の542分(9.03時間)、3位はアメリカ合衆国の531分(8.85時間)。反対に最も短い国は日本の442分(7.36時間)、ワースト2位は韓国の471分(7.85時間)、ワースト3位はスウェーデンの483分(8.03時間)です。

OECDのデータが示すように、日本は世界的にも睡眠時間が短い国。お隣の韓国もワースト2位であり、共通点は非常に教育熱心であることです。この両国には“寝る間を惜しんで頑張ることが美徳”とされる文化があるのではないでしょうか。

しかし、経済大国あり続けるアメリカはトップ3にランクし、同じく先進国であるフランスもイギリスも、平均8時間以上の睡眠をとっています。“寝る間を惜しんで頑張る”ことは、必ずしも結果につながるとはいえないはずです。

世界の平均睡眠時間【男女別】

では、平均睡眠時間に男女差はあるのでしょうか?




これも経済協力開発機構のデータから見て取ることができ、世界的には女性の睡眠時間のほうが長く、男性の睡眠時間のほうが短い傾向にあります。しかし、日本は反対に女性のほうが短く、男性のほうが長いのです。

 

睡眠を快適にする、nishikawaの寝具

今回は、睡眠時間に関わるデータを軸に世界と日本の眠りについて見てきましたが、睡眠時間は、あくまでも評価の一軸に過ぎません。長さだけでなく、睡眠全体の質を向上できてこそ、身体の健康や健全なメンタルヘルスを維持できます。

そのためには規則正しい生活を心掛けるのと合わせ、枕やベッドをはじめとする寝具を見直すことが大切です。誰しも自分に合わない靴を履いたままでは、気持ちよく歩けませんよね。それは睡眠も一緒。自分に合う寝具を見つけられてこそ、気持ちよく眠ることができます。

特に、同じマットレスや枕を10年以上も使い続けている人は、見直してみてください。10年も使うと中身がへたってしまいますし、体型だって変化します。自分に合う寝具を使い続けるには、細かなメンテナンスが必要です。

そして、新たに寝具を選ぶときのキーワードとなるのが“体圧分散”。私たちの身体は、部位によって重さが異なります。しかし、理想的な寝姿勢は、まっすぐに立ったときと同じ姿勢。身体の中でも特に重い腰回りだけがベッドに沈み込んでしまっては、理想の寝姿勢を保つことができません。


 

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体圧を上手に分散してくれるマットレスなら、意識せずとも理想の寝姿勢をキープでき、目覚めもすっきり。寝具によって睡眠の質が向上できれば、目覚めの気持ちよさも日中のパフォーマンス向上も実感できるはずです。

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ご紹介したように、世界における日本人の平均睡眠時間はワースト1位。そして、寝ない日本人の中でも特に日本の女性は、圧倒的に寝ていません。その理由は、日本人特有の真面目さにあるのではないでしょうか。

真面目がゆえに長く寝ることに罪悪感を持ち、それが睡眠時間の短さにつながっているような気がしてなりません。しかし、睡眠時間を削ることは、自身の健康を損なうことにもつながりかねません。

理想の睡眠時間を確保するため、私が心から推奨したいのが、もっとプロに頼ること。世界の国々を見渡せば、家事はハウスキーパーさんに、育児はベビーシッターさんに、というように、プロに頼るのは当たり前のことです。

それは甘えではありませんし、そうすることで理想の睡眠時間を確保できます。また睡眠の質を向上できたなら、社会全体がより良い方向に進んでいくのではないでしょうか。
 

睡眠コンサルタント

友野 なお 先生

睡眠コンサルタント、株式会社SEA Trinity代表取締役。自身が睡眠を改善したことにより、15kgのダイエットと重度のパニック障害の克服、体質改善に成功した経験から、睡眠を専門的に研究。現在は千葉大学大学院 医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程(社会医学・社会疫学・予防医学)にて健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指し、睡眠と健康に関する研究活動を行う。 順天堂大学大学院 修士。日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員。行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間づくりを得意とし、全国での講演活動、企業の商品開発やコンサルテーション、執筆活動などを行う。

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