その具体的な表れの一つが、昭和五十九年(1984)に設立した「日本睡眠科学研究所」であった。大学教授などと外部スタッフ契約するなど「睡眠を科学する」研究を業界初の試みとして取り組んだ。
さらに、睡眠環境、それは部屋の環境という広義の意味ばかりでなく、狭義の「寝床内気象」をも科学するという、画期的な研究所であった。寝具業界全体の科学的水準を向上させるためにも、こうした研究所が必要とされていたのである。
ここでの基礎研究が、商品化への具体的アイデアとなり、商品となって市場に出ていくのである。
そこには、歴代の西川家当主が身をもって示した、革新的なパイオニア精神やチャレンジ精神が、四世紀を越えた今も息衝いている。 |